「夜と霧」を読みながら

 そうそう東京滞在がとても充実していたのは、
「夜と霧」ヴイィクトール・E・ フランクル著の本を一緒に持って行って、
ずっと読んでいたから。

毎日毎日その本の言葉に感動して、興奮して、
久しぶりに会えた友人たちや、
展覧会で出会えた印象深いたくさんの作品たちや、
私の人生の半分を過ごした東京や、
そんないろいろな全てが、本のおかげで、
とても綺麗なレイヤーになって鮮やかになり、厚くなって、
より一層感慨深くなっていったように思います。

ユダヤ人精神分析学者が、自らのナチス強制収容所体験をつづったその本は、
私にとって救われるよな本でありました。
人生について人間の尊厳についてとても考えさせられ、
また希望も抱けた本でありました。

一生もん。

























1